こんにちは!WCです!
WC Worksのブログをご覧頂きありがとうございます。
このブログでは誰にでも簡単に車を綺麗にできる方法やコツをお伝えしています。
前回の記事では12月にヤフオクに出品予定の車の走行インプレッションをお届けしました。今回からいよいよ仕上げ作業に入ります。
全体の流れとしては先に外装から行ってコーティングまで施工します。コーティングの完全硬化まで時間がかかるのですがその間は水気厳禁ですのでその時間を利用して内装のクリーニングを行う予定にしています!
で、今日の作業は外装磨きを行う前に鉄粉除去をしましたのでシェアさせて頂きます!
鉄粉除去は磨きとも関係があります。以前、ボディに付着した異物除去の記事をアップしたのですが、その時はまだ磨きについての記事を公開していなかったこともあり、あまり鉄粉については触れませんでした。広義では鉄粉も異物の一種なのですが、いい機会ですので改めて鉄粉除去に特化した記事を作りました。
そもそも鉄粉って何?
ではまず鉄粉とは何ぞや?という事なのですが、鉄粉とは書いて字の如く鉄の粉です。空に舞っている鉄粉が自動車のボディに付着するのです。サイズは目に見えない位小さなものから1mmくらいある大きなものまで様々です。
・鉄粉の画像。大小たくさんの点が見えますが、すべて鉄粉です
鉄粉は普通に走行するだけで多かれ少なかれ付着するのですが、その量は環境によって大きく変わります。例えば線路や鉄工所などの工場の近くでは大量の鉄粉が降ってきますが、屋内保管の場合はそれ程影響を受けません。反対に、青空駐車であれば周りの環境に関わらず浮遊してきた鉄粉が少しずつ蓄積していきます。
ちなみに極端に鉄粉まみれになると白い車は赤茶色になります。すごく残念。
そして鉄粉のややこしいところはボディに刺さってしまった鉄粉は水洗いやシャンプーなどいわゆる普通の洗車では取れないということです。
除去するためには別途鉄粉取りの作業を行わないといけません。
今日使用する道具はこちら!
今回の施工で使用する道具はこちら!
ソフト99さんのねんど状クリーナーmini です!いわゆるトラップ粘土ですね。
結果粘土が1番!
鉄粉除去用の粘土は昔からあるツールです。
僕はこれまで仕事柄色々な鉄粉除去の方法を試しました。ゴム状のパッド、化学変化させるクリーナー、クレイタオル、etc...色々試した結果、結局のところ粘土が一番いいです。一番確実。別にこの製品でなくても粘土であれば全然構いません。
理由は、他の方法だと小さな鉄粉は取れても大きな鉄粉を根っこから取り除くことは難しいからです。手作業で作業範囲も狭いため、効率は悪いですが粘土が一番よく取れます。スプレーしたり、パッドを当てても、結局取れなければ最終的に粘土を使う事になります。(これは異物除去の記事でもお伝えしています)
なので他の方法を使って結局二度手間になるのであれば最初から粘土を使う方が時間も労力も節約できるのです。
という事で今日の鉄粉除去も粘土を使って行います!
施工前の準備
洗車(すすぎまで)
施工前の準備ですが、鉄粉や異物除去では洗車後綺麗な濡れたボディに施工するのが大前提になります。
ボディが汚れていたり乾いた状態で施工すると鉄粉も取れずただただボディを傷付けるだけの行為になってしまいます。ですので施工前に洗車をしてボディについた鉄粉以外の汚れは綺麗にしておきましょう。鉄粉除去は濡れたボディに行いますので拭き上げは行わずシャンプー後のすすぎまででOKです。
鉄粉の付着を確認する方法
そしてそもそも鉄粉が付いているか確認する方法ですが、ボディが濡れた状態で撫でてみてツルツルの場合は鉄粉は付着していません。逆にザラザラしていたり何か手に引っ掛かる場合は鉄粉が付着しているということになります。
もちろんこの確認作業も洗車が終わってから行うようにしてくださいね。
ただし、明らかに鉄粉が沢山付いていれば誰が触っても分かると思うのですが、少量しか付着していなかったり、初心者の方でまだ感覚が掴めていなくて付着しているかどうかわからない場合があると思います。そんな時はナイロンのフィルムやサランラップの上から撫でてみると分かりやすいですよ。
・フィルム(画像右側)の上から撫でるとわかりやすい。ラップでもOK
あとは、冬場などで寒い場合は使い捨ての薄手のゴム手袋もおすすめです。フィルムと同じように素手より感覚が掴みやすいと思います。冬場は洗車時の防寒にも使えますので一石二鳥ですね。
ゴム手袋についてはまだブログでは記事にできていませんが、YouTubeの方では動画をアップしていますのでよろしければご覧ください。
鉄粉が付着しやすいところ
鉄粉には付着しやすいところとそうでないところがあります。具体的にはボンネットやルーフ、トランクなど上を向いている面に付着しやすく、側面や下部には付着しにくいです。これは最初にお伝えしましたが鉄粉が空から落ちてくる為ですね。
・鉄粉はルーフなど上を向いているパネルに付着しがち
ちなみに、鉄粉が付いているかを確認していてドア(特に左側)の下の方法がザラザラすることがあります。これは鉄粉ではなくピッチやタールなどの異物である事が多いです。その場合は粘土には黒い線が入ります。ご参考まで。
施工手順
粘土に面を作る
まず粘土を揉んで「面」を作りましょう。こうすることで粘土がより効率よくボディ表面の鉄粉を掴むことができます。
手首の力だけで滑らせる
面が作れたらいよいよ鉄粉除去に入ります。決してゴシゴシ擦らずに、手首の力だけでボディの表面を撫でるように作業しましょう。
この時ボディが十分に濡れていないと作業がしにくいので、粘土を持たない方の手で水を掛けながら作業するといいですよ。上の画像も左手にホース持ってます。
粘土をチェックして鉄粉が取れたか確認しながら作業を進めてくださいね。
これが鉄粉だ!
粘土で鉄粉が取れるとこうなります。
粘土が茶色くなっているのがわかるでしょうか?これが鉄粉です。
付着が酷い場合は作業しているとシャリシャリ音がしたり、すすぐと茶色い水が流れたりします。
新しい面を作る
作業を進めていくと上の画像のように粘土にどんどん鉄粉が付着していきます。
そのまま作業を続けると粘土についた鉄粉でボディを擦ることになるのでボディを傷付けてしまいます。ですのである程度粘土が汚れたら汚れた面を中に押し込んで新しい綺麗な面を作りましょう。
新しい綺麗な面ができたら、次のパネルはその面で鉄粉取りを行います。また汚れたら新しい面を作る・・・あとはこの作業の繰り返しです。
交換時期の目安
粘土を使い込んでいくと、だんだん全体が汚れてきます。全体が茶色くなって伸びも悪くなってきたら粘土の交換のタイミングです。ただし、1つの粘土(約100g)で5台や10台は余裕で作業できますのでご安心ください。
すすいで最後の確認
鉄粉取りの作業が一通り終わったら、最後に全体をすすいでボディの表面に残っている鉄粉を洗い流しましょう。そしてもう1度手で触ってみて鉄粉が残っていない様であれば鉄粉除去は終了です。
鉄粉取ったら磨く!
鉄粉が取れればボディはツルツルになります。ですが、鉄粉取りを行ったことで小さな傷が必ず付いています。これは避けられません。
ですので、鉄粉除去をした後は磨く=「鉄粉除去と磨きはセット」と覚えておいた方がよいと思います。
磨きと言ってもシングルやウールバフでガンガン磨く必要はありません。正しい鉄粉取りの方法で付いた小傷程度であれば、以前の磨きの記事で使用したポリテックスでの手磨きで簡単に消すことができます。洗車のついでに作業できるのでおすすめです。
こちらもまだブログの記事は書けていませんが動画はアップしていますのでご参考まで。
粘土の保管方法
作業後の粘土の保管方法ですが、そのまま置いておくと汚れてしまいますし乾燥してカッピカピになってしまって次使えなくなってしまいます。なのでタッパーなどで水に浸けた状態で保管しましょう。
ただし、冬場に水温が下がると水に浸けていても粘土は固くなってしまい、手で揉めなくなってしまいます。そんな時は施工前に水を捨てて代わりに熱湯を注いでみて下さい。あっという間に粘土は柔らかくなるので冬場の施工におすすめです。
車両概要
冒頭でも少しお伝えしましたが今回の撮影で使用した車両は内外装の仕上げ作業後ヤフオクに出品予定になっています。
2006年(平成18年)式 BMW 3シリーズセダン(E90)
320i Mスポーツパッケージ
エンジン:直列4気筒DOHC 1,995cc
最高出力:150ps/6,200rpm
最大トルク:20.4kgm/3,600rpm
トランスミッション:6速AT
駆動方式:後輪駆動(FR)
乗車定員:5名
走行距離:109,192km(2018/10/23時点)
車検の有効期限:2020年2月28日迄
内装色:ブラック
シート表皮:ファブリック
まとめ
今回はボディに付着して鉄粉の取り方についてお伝えしました。
鉄粉取りは手間はかかるかもしれませんがトラップ粘土で作業するのが一番確実な方法です。一度ごっそり取ってしまえば、後は定期的にお手入れすれば簡単に取れますので洗車の度に状況を確認して付着が進む前にお手入れしてあげましょう。除去後の磨きも忘れずに!
次回の記事ではウインドウモールの磨きをご紹介します!
今日の記事の動画はこちら!