こんにちは!WCです!
初めてのポリッシャーは初心者にも使いやすい京セラの「RSE-1250」にしよう!でもカスタムモデルも気になる…
車磨きの初心者の方が最初のポリッシャーの購入を検討される際に候補に挙がるのが京セラ(旧リョービ)のRSE-1250かと思います。と同時にRSE-1250はプロショップがカスタムを施したモデルも多数販売されておりますので、純正品を買おうかカスタムモデルを買おうか迷われる方も多いのではないかと思います。
RSE-1250の購入を検討している
カスタムモデルの「RSE-EVO」も候補に入っているので気になる
この記事では、この2台のポリッシャーを比較しレビューしてお伝えします。
この記事では
●RSE-1250とは
●RSE-"EVO"とは、純正品との違いは?
●買うべきポリッシャーはこっち!
について解説します!
筆者である僕は兵庫県で8年以上カーケアショップを経営しています。これまでに千台以上の車を磨いてきました。このブログやYouTubeでも磨きやコーティングについての情報を発信しています。気が付けばチャンネル登録者数は2万6千人、アップした動画も200本、総再生回数は700万回を超えました。
元々は僕も脱サラして今のショップを開業しましたが、当然僕も最初は経験ゼロからのスタートでしたので、少しでも僕の経験が参考になれば幸いです。
ちなみに以前の記事では初心者の方の1台目のポリッシャー選びについても解説しております。その記事で1台目におすすめしているのがこの記事でも紹介する「RSE-1250」の純正品です。なぜこのポリッシャーが1台目におすすめするのか詳しく解説しておりますのでそちらも併せてご覧ください。
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カスタムモデルのRSE-EVO のレビューをする前に、純正品であるRSE-1250について軽く紹介しておきますね。
RSE-1250は京セラ(以前はリョービ)から発売されているダブルアクションポリッシャーで、僕は以前からこのブログやYouTubeで初心者の方の初めてのポリッシャーに激しくおすすめをさせて続けて頂いてます。
※リョービ→京セラへのブランド移行に伴い、ポリッシャーの色が青から赤になりました。この記事を書いている2023年8月時点では一部まだリョービモデルも併売している可能性があります。ただし違うのはカラーだけでスペックの差はありません。
僕がRSE-1250をずっと推している主な理由は以下です。
✅とにかく使いやすい
✅安全に「磨き」を楽しめる
✅本格的なポリッシャーとしてはお手頃
価格ももちろん魅力的なのですが、磨き=塗装を削る行為ですから、大切な愛車を初めて磨く際に「使いやすくて安全に磨きを楽しめる」というのは大きなポイントかと思います。
ちなみにRSE-1250は初心者の方でも扱い易い分、研磨力(=パワー)はあまり高いポリッシャーではありません。ここが今日のひとつのポイントですので押さえておいてくださいね。
RSE-EVOとは、純正品との違いは?
そしてRSE-1250のもうひとつの特長として、「カスタマイズが可能」ということが挙げられます。DIY向けに改造用のアフターパーツが販売されていたり、プロショップがカスタムを施したコンプリートモデルが販売されていたりするんですね。そんな中で今回はRSE-1250のカスタムモデルとして代表的な「RSE-EVO」のレビューをしていきます。
RSE-EVOとは?
まずRSE-EVOについて軽く紹介をします。RSE-EVOは知る人ぞ知るカーディテーリングのプロショップであるバレットさんから発売されているRSE-1250のカスタムモデルになります。
ちなみに僕も今年ようやく初めて埼玉県の店舗に訪問させて頂くことができました。その際の動画はYouTubeにアップしておりますので後程そちらもチェックしてみてください!
その動画内でもRSE-EVOについて少し触れたのですが、この記事ではより詳しくレビューしていきます。
RSE-EVOは2種類のモデルがある
RSE-EVOですが、「RSE-EVO」と「RSE-EVO PRO」の2種類があり、今回レビューしていくのは「EVO PRO」になります。EVO PROを軸に純正品やEVOとの違い、価格差の理由やおすすめのモデルを解説します。
純正品との違い
では続いて純正品との違いを紹介していきます。
パッと見の印象は大きくは変わりません。どちらも京セラブランドのイメージカラーである赤がメインとなっています。
まず違うのはラベル。純正品は京セラになっているのに対しRSE-EVOは専用のラベルとなっています。
続いてパッド(オレンジの部分)を見てください。EVO PROもベースは純正品と同じオレンジのパッドなのですが、スリット(溝)が入っているのが確認できるかと思います。このスリットによってパッドが撓(しな)り、逆R部などの曲面へのアプローチ性を高めています。
それとこの画像ではわかりにくいのですが、純正品の本体とパッドの間に入っているブレーキリングがEVO PROでは取り外してあります。また回転軸を支えているベアリングが高回転仕様のものに交換してあります。この2つの改造によってRSE-EVOの方が回転力が高められています。ちなみにブレーキリングはEVO/EVO PROどちらも取り外してありますが、ベアリングが交換されるのはEVO PRO だけとなります。これがEVOとEVO PROの1つ目の違いになります。
※スペック上のモーターの回転数(無負荷回転数)は純正品と同じなのですが、ブレーキリングを外してより滑らかなベアリングに交換することでより本来の無負荷の回転に近付いており、結果回転がアップしているということになります。
次にグリップの部分を見てみましょう。純正品には何も付いていませんが、EVO PROには黒いスポンジが付けてあります。このスポンジがあることによって、ポリッシャーだけで自立させることができ、パッド(バフ)が下に触れるのを避けることができるのです。
純正品は自立させることができないので、置く際にどうしてもパッドやバフの端が下に触れてしまい神経質になってしまう方も多いですが、RSE-EVOであれば下に触れることなく上向きで自立させることが可能となっています。
ちなみに別途バレットさんから発売されている専用スタンドアロンを取付けると更に安定した自立が可能となります。
最後に電源コードが異なります。純正品は長さが2mしかないのに対し、EVO PRO は5mになり取り回しが大幅に改善されています。
また純正品に比べて太くなっており、冬場の凍結や絶縁防止にも寄与しています。
ちなみに純正品にもウレタンバフが1枚付属されています。研磨レンジとしては仕上げ向けのバフであり最終研磨やワックスがけが主な用途になるバフです。
実際に回してみた
それでは実際に回して使ってみましょう。ここは後で載せている動画の方がわかりやすいかと思います。
まずは空回しから。スピードはどちらも同じ「1」です。
ブレーキリングを外しベアリングも高品質に変わっているRSE-EVO PROの方が圧倒的に回りますし音もパワフルです。同時に電源を切りましたが回転が止まるまでEVO PROの方が20秒も長くかかりました。ちなみに純正品は数秒で止まりました。この差はブレーキリングによるものが大きく、純正品でもブレーキリングを外すだけで回転はかなりアップします。
詳しくは動画でどうぞ。回転させるのは(7:57)からです。
続いて実際に塗装面を磨いてみます。
下の画像は同じ状態の塗装面をそれぞれ純正品とRSE-EVO PROで初期研磨を行った後の写真です。どちらもバフはTHE ONE のロングウールバフ、コンパウンドはメサイアを使いました。同じ面積を同じ量のコンパウンドを磨いて仕上がりの違いを比較します。
買うべきポリッシャーはこっち!
では買うべきおすすめポリッシャーはどのモデルになるのか?
純正品RSE-1250、RSE-EVO、RSE-EVO PRO各モデルの違いをまとめると下の画像のようになります。
EVO or EVO PRO
まずRSE-EVOの購入をご検討中の方で、EVOかEVO PRO で迷っているという方は、僕は間違いなくEVO PRO をおすすめします。理由は以下です。
純正品との差が弱い
最初の理由として、RSE-EVOは純正品との価格差に対して性能の差が弱いことが挙げられます。純正品とEVOの大きな違いとして、ブレーキリングの有無と電源コードの長さがありますが、ブレーキリングはDIYでもドライバー1本で外すことができます。ロングコード化ははんだの作業が伴いますが、DIYで作業できる方は部品と道具を入れて2,000円あれば行うことができます。はんだの作業が苦手な方は純正品でもともとコードが5mのキットもあり、そちらは15,000円前後で購入できる上にバフやコンパウンドなどの付属品も付いてきます。
純正品+約5,000円出してこのAPED130KTを購入してブレーキリングを取り外せば、ほぼRSE-EVOと同じ仕様にすることができます。さらに約5,000円余分に払って、どうしてもRSE-EVO専用のラベル(外観)やパッドのスリット、自立補助用のスポンジが欲しいのであれば別ですが、個人的にはそれ以外にRSE-EVOを購入する理由は見つかりません。
EVO PRO との価格差はほぼ原価分しかない
次に、EVOとEVO PRO は価格の差はほぼ原価分しかないことです。EVOとEVO PRO には7,000円以上の価格差があります。これだけ聞くと高く感じるかもしれませんが、EVOとEVO PRO の違いとしてベアリングとバフの有無があります(上記画像参照)。この高回転仕様のベアリングとバフはそれぞれ個別に購入することも可能ですが、それらを部品代を合計するとほぼEVOとEVO PRO の価格差に近付くのです。
ベアリングはパワーアップのための必需品、バフは必ず使用する消耗品ですから、磨けるRSE-1250が欲しいのなら最初からEVO PRO を購入する方がコスパが高いということになります。
よって僕はRSE-EVOとRSE-EVO PRO であればRSE-EVO PROをおすすめします。
純正品 or EVO PRO
では肝心の純正品とEVO PRO を比べてみましょう。この2モデルに関しては、どちらがおすすめかはあなたの研磨レベルによって変わります。それぞれのモデルの特長は既にお伝えしたとおりですが、それを踏まえて各モデルのメリットとデメリットをまとめると以下のようになります。
純正品がおすすめの方
✅安全に磨きを楽しみたい方
✅費用を抑えたい方
まず純正品をおすすめするのはズバリ「初心者の方」です!特にまだポリッシャーを買ったことがなく1台目のポリッシャーをご検討中の方には純正品をおすすめします。
理由は純正品の方がより安全で気軽に磨きを楽しめるからです。
上のメリットとデメリットをご覧になればわかるように、単純なポリッシャーの性能としてはEVO PRO の方が上です。ただしその分使いやすさや失敗するリスクの低さは純正品の方が上なんですね。初めての研磨がEVO PRO のパワフルさだと少し戸惑ってしまう方もおられると思います。そして初めてのポリッシャーに3万円を投資するのは抵抗がある方も多いはずです。
純正品でも研磨の世界は十分楽しめますので、とりあえず磨きをやってみたいという初心者の方には純正のRSE-1250をおすすめします。
RSE-EVO PRO がおすすめの方
✅初心者レベルを脱出したい方
✅道具に投資ができる方
反対にRSE-EVO PRO をおすすめするのは、ある程度研磨の経験がある方です。EVO "PRO"という名前だけあって、プロの職人さんでも使えるような仕様になっているんですね。純正よりパワフルで研磨レンジも広いのですが、その分技術と経験も伴うということです。そして職人が使う本格的なポリッシャー(RSEがそうじゃない訳ではありません)は基本的に値段が高いです。EVO PRO はベースがRSE-1250なのでそこまで劇的に高くなる訳ではありませんが、プロ仕様ということでそれなりの価格になっています。
もっと研磨のレベルをアップさせたいという経験者の方にはRSE-EVO PRO をおすすめします。
※注意点
純正品RSE-1250とカスタムモデルRSE-EVO PROのどちらを購入するにしても押さえておいて頂きたい注意点が2つあります。
あとからアップデートも可能
まずは純正品を購入される方に。RSE-EVO PRO はコンプリートモデルとしての販売以外にアップグレードキットの販売もされています。
作業は自分で行う必要がありますが、純正品を使ってもの足りないようであればあとからEVO PRO 仕様にアップデートも可能なのです。しかも改造を自分で行う分コンプリードモデルを購入するよりお得にお求め頂けます。
極端なパワーアップを求めてはいけない
次にRSE-EVO PRO を購入される方への注意点です。確かに純正品よりもEVO PRO の方がパワーがあります。ですが、ベースはあくまでも同じRSE-1250です。なので純正品に対してパワーが2倍や3倍になることはありません。これはバレットさんもお知らせしていますが、RSE-1250は用途としては仕上げ研磨レンジ向けのポリッシャーで、EVOやEVO PRO はそのレンジを若干広くしたものになります。
僕の感覚では純正品のパワーが100だとしたらEVO PRO は130くらいのイメージです。
200や300磨けるようなプロの初期研磨レンジ向けのポリッシャーではないということですね。そこを担うのはシングルやギア、ハイオービットのダブルアクションになります。はじめてのポリッシャー選びの記事でも触れていますが、1台ですべてをこなせるポリッシャーは残念ながら存在しません。RSE-EVO PROにそこまで過度なパワーは求めないようにしましょう。2台目のポリッシャー選びについてはこちらの記事をご参考ください。
まとめ
ということで今回はRSE-1250のカスタムもでるであるRSE-EVOを純正品と比較しながら紹介しました。
このブログでは他にも磨きに関する記事をたくさん公開しております。自分で車磨きをやってみたいという方はぜひ関連記事にも目を通してみてくださいね!
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