こんにちは!WCです!
以前の記事で車磨きの初心者の方の初めてのポリッシャー選びについてお伝えしました!
今回の記事は前回のポリッシャー選びの記事の続きになります。またバフ選びも前回の記事で紹介した初心者の方におすすめのポリッシャーに使う前提になりますので、まだ前回の記事をご覧になっていない方は先にそちらに目を通して頂くとより今回の記事の理解が深まるかと思います!
前回の記事はこちら!
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バフって何?
そもそもバフってなんなん?ということですが、バフは車を磨くための道具でポリッシャーに取り付けて使うものです。種類はいろいろありますが後程詳しく解説しますね。磨きの作業ではこのバフがボディに直接触れることになります。ポリッシャーの力を伝える道具とも言えますね。
神バフは存在しない
これは前回のポリッシャー選びの記事でも少し触れたのですが、バフに色んな種類があるのはそれぞれに役割があるためです。よって1枚で何でも(何役も)完璧にこなせる魔法のような神バフはないということですね。これは前回のポリッシャーや次回解説するコンパウンドでも同じことが言えますので是非頭に置いておいてくださいね!
バフの種類と役割
2種類だけ!
まず、バフの種類ですが、バフは大きく分けて2種類あります!いや、2種類だけです!ここをまず押さえておいてくださいね。バフは2種類。後程詳しく解説します。
ウールバフ
まず1つめがウールバフと呼ばれるバフです。ウール=羊毛の名前の通り、表面(ボディに当たる方)が毛になっているバフですね。
ウレタンバフ
2つ目がウレタンバフと呼ばれるバフです。ウレタンバフはウールバフと違って表面はスポンジになっています。スポンジバフとも呼ばれますね。
それぞれのバフの役割
それぞれのバフの役割ですが、毛がある方(ウール)が研磨力があって初期研磨向け、毛が無い方(ウレタン)が研磨力はなくて仕上げ研磨(最終研磨)向けと覚えておけばOKです!
実際はもう少し細かく役割分担できるのですが、最初のざっくりとした理解としてはこれで十分かと思います!
さらに細かく分けると…
2種類のバフの名前と役割をざっくり説明しましたが、実際はもう少し細かく分けることができます。なので余裕のある方はこのまま読み進めてください。バフの名前と役割でもう頭がいっぱい!という方は一旦ここは飛ばして頂いて構いません。
ウールバフ
先程お見せしたのは、ウールバフの中でもロングウールと呼ばれるウールバフです。名前の通り毛が長いウールバフですね。
それに対してショートウールバフと呼ばれるウールバフもあります。こちらも名前の通り毛が短いウールバフということです。
単に「ウールバフ」と呼ぶ場合このショートウールを差すことが多かったりしますね。
この2つのバフの違いですが、まず見た目は毛の長さが全然違います。
そして機能面では、ロングウールの方がパワーがある上にバフ目も出にくいので使い易いです。ただし耐久面ではロングウールはショートウールに比べるとかなり劣ります。
ロングウールは毛が長く細い分ショートより抜けやすいんですね。なので数台磨けば毛がだいぶ少なくなって本来の力を発揮できなくなります(使うポリッシャーや磨き方によって多少変わりますがここでは詳細は省きます)。
ウールバフにはロングとショートがあって、パワーのロング、スタミナのショートと覚えておいて頂ければと思います!
ちなみに前回のポリッシャーの記事で初心者の方の初めての1台におすすめしたリョービのRSE-1250やギアアクションポリッシャーとの相性がいいのはロングウールバフになります。
ウレタンバフ
続いてウレタンバフですが、呼び方としてはウレタンバフの1種類です。もしくはスポンジバフ。「細目」や「中目」などが付く場合もありますが大きな括りではウレタンバフの1種類です。
ただし呼び方は同じウレタンバフでも違いが出る部分があります!それは、スポンジの目の粗さです!
上の画像の1枚目は最初にお見せしたウレタンバフの表面ですが、スポンジの目がもの凄く細かいのが確認できると思います。2枚目は別のウレタンバフですが、スポンジの目は反対に粗いのが確認できます。
スポンジの目は、細かい程繊細な磨き=仕上げ研磨向け、粗い程豪快な磨き=初期研磨向け、と覚えてください!目が細かくなるにつれてパワーは低くなるということですね。
あとはスポンジの硬さも違ったりするのですが、スポンジの硬さは研磨力に比例することが殆どです。つまり、目が細かい程スポンジは柔らかい、目が粗い程スポンジは硬い、ということですね。なのでとりあえずはスポンジの目の粗さと研磨力の関係を押さえておけば入口としては十分です!
同様にスポンジの形もいくつか種類がありますが、入門編のこの記事では華麗にスルーしますね。
ちなみに僕個人的にはウールバフと用途が被る硬くて粗いウレタンバフは使いません。柔らかくて細かいもののみです。ご参考まで。
使い方フロー
バフの種類と役割をざっくりと理解して頂いたところで、具体的なバフの使い方の流れを幾つかのパターンに分けて紹介しますね。尚、ポリッシャーは全て前回の記事でおすすめしたRSE-1250での施工を想定していますが、他のダブルアクションやギアアクションを使った場合でも概ね同じだと考えて頂いて問題ありません。コンパウンドは次回になりますので今回はないものとして考えてください。あくまでもバフの使い分けの一般的な流れになります。
経年車(淡色)の場合
1回目:ウールバフ → 2回目:ウレタンバフ
経年車(濃色)の場合
1回目:ウールバフ → 2回目:ウレタンバフ → 3回目:ウレタンバフ
新車(登録すぐ、カラー問わず)の場合
1回目:ウレタンバフ
同じ経年車や新車でもボディの状態によってもちろん変わる場合もあるのですが、一般的な磨きでのバフの使い方はこんな感じです。
状態が悪い(経年車)はウールバフで始めてウレタンバフで仕上げる感じですね。ウールの後にウレタンでも磨くのはウールで磨くとパワーがある分バフの傷(バフ目)が入るため、それを消すためにウレタンでも磨くのです。濃色はバフ目がさらにシビアに出るのでウレタンの工程が2回あります。
新車のように塗装面が綺麗な場合は仕上げのウレタンバフのみで十分です。
最初にお伝えしたようにバフにもそれぞれ役割があって状態によって使い分けるということを覚えておいて頂ければと思います!
当店のネットショップでは各種バフも揃えておりますので是非チェックしてみてくださいね!
よく頂く質問
ここで僕がバフについてよく頂く質問について以下に回答させて頂きます!
Q.どのバフから始めたらいいの?
A.迷ったらウレタン!
磨きに慣れるまでは、磨いて消そうとしている傷やスポットの深さや程度が見ただけではわからずどれで磨けばいいのか迷われる方が多いと思います。迷ったらとりあえずウレタン!と覚えておいてください。
磨きはクリア塗装を削る行為です。なので磨きを何回も繰り返すとクリアが無くなり磨けなくなります。ウールバフの方が研磨力があるのでよく磨ける=削れるのですが、磨きの感覚を掴むまではできるだけ少しずつ削る方がリスクを下げられますし、少しの量を磨いて綺麗になるのであれば、クリアを厚く残せる訳ですからむしろその方がいい。ウレタンで磨いて思うような結果にならなければウールで磨き直せばいいのです。
ちなみにここでのウレタンバフは、目が細かく研磨力の弱い柔らかめのウレタンバフの事です。
Q.1台磨くのに何枚必要?
A.環境によって変わります
車を1台磨くのにバフは何枚くらい必要かという質問もよく頂きます。バフは使い続けるとコンパウンドが絡まって汚れてしまい、パフォーマンスが落ちてしまいます。そのことをご存知なのでこの質問に繋がる訳ですが、回答としてはご使用の環境によって変わります。
エアコンプレッサー等をお持ちで磨きながらバフのクリーニングができる方はウールとウレタンそれぞれ1枚ずつあればいいのですが、そのような環境でない場合は、それぞれ2~3枚ずつあれば足りるかなと思います。もちろん車のサイズやコンパウンドの使い方によって前後する可能性はありますのでご参考まで。少なくとも僕が出張施工等で屋外で作業する場合はそれで足ります。
バフのクリーニングに関してはYouTubeに動画を何本かアップしておりますので宜しければご参考くださいね!
まとめ
ということで今回は初心者の方の初めてのバフ選びについて解説しました!前回が「ポリッシャー」、今回が「バフ」だったので次回は「コンパウンド(研磨剤)」についてお伝えします!
このブログでは他にも磨きに関する記事をたくさんアップしております。手っ取り早く要点をサクッと学びたい方は車磨きの教科書と車磨きのコンサルがおすすめです!
今回の記事の動画はこちら!