こんにちは!WCです!
今回はよく質問を頂くことが多い車磨きの初心者の方の初めてのポリッシャー選びについて僕なりの意見をシェアします!特に初めての方には「この1台!」というモデルがありますので、購入を検討中の方は是非最後までご覧になってくださいね!
この記事の内容
はじめに
初心者の方からよく頂く質問
アップデートしました
道具選びについてはこのブログでがっつり記事にしたことはないのですが、昔の動画では何度かお話しています。。。が、数年前の情報、意見であり、アップデートされている部分も多いので現状での最新情報をお伝えしていきます!
あくまでも初心者向け
そしてこの記事はあくまでも初めてポリッシャーを購入しようとされている初心者の方向けです。なのでかなりざっくりと重要な部分だけを掻い摘んでお伝えします。よって経験者や職人さんからすれば少しもの足りなかったり、説明不足だと感じる部分があるとは思いますがご容赦願います。
手っ取り早く要点をサクッと学びたい方は車の教科書と車磨きのコンサルがおすすめです!
まず理解して欲しいこと
神など存在しない
ポリッシャー選びのポイント解説していく訳ですが、まず押さえて頂きたいポイントがあります。後で詳しく解説しますが、ポリッシャーには様々な種類があり、パワーや用途、もちろん価格も異なります。つまり1台で全てを完璧にこなせる神様のような1台は存在しないということですね。
磨きには「研磨レンジ」があります。粗研磨、中間研磨、仕上研磨、みたいな感じです。ポリッシャーにはそれぞれ得意、不得意な研磨レンジがあります。適材適所ですね。なので1台ですべての研磨レンジを完璧にカバーするのは不可能だということです。これはポリッシャーだけでなくバフやコンパウンドにも言えることなので必ず押さえておいて下さいね。
そんな中でこの1台
なので磨きを追い求めて職人レベルの技術を身に着けたいのであれば、最低でも2、3台は必要なのですが、そんな中でも初心者の方にはまずこの1台!という相応しいモデルがありますので是非このまま読み進めてくださいね!
ポリッシャーの種類
自動車の塗装面研磨用のポリッシャーには大きく分けて3種類あります!まず各ポリッシャーのざっくりとした概要(動き方)を覚えましょう。後程更に詳しく解説します。
シングルアクション
軸が単一方向(シングル)のみに回転するポリッシャーです。
ギアアクション
軸がギザギザ(歯車=ギア)に回転するポリッシャーです。
ダブルアクション
軸が偏芯回転をしながら回転する(ダブルアクション)ポリッシャーです。デュアルアクションとも呼びます。
では続いて各ポリッシャーの詳細をパワー、価格、使い易さの3点から僕なりに評価しながらお勧めのポリッシャーを紹介していきます!
シングルアクションポリッシャー
まずはシングルアクションポリッシャーですね。このポリッシャーで僕がYouTubeで紹介したり実際に使っているポリッシャーはコンパクトツールのC-201というモデルです。それとおそらくOEMの供給元であるマキタのPV7001Cもほぼ同等のスペックです。
評価
シングルアクションの3段階評価ですが、研磨力は「3」、価格は「2」、使い易さは「1」となります。
・シングルアクション
研磨力 ★★★
価格 ★★☆
使い易さ ★☆☆
まず研磨力(パワー)は「3」です。絶対的なパワーは3つのポリッシャーの中で一番あります。間違いない。
価格は「2」ですね。自動車研磨用ポリッシャーの価格としては高過ぎず安過ぎずといったところです。2~3万円出せばいいものが購入できると思います。上の画像をクリック/タップして頂ければアマゾンに飛びますがそこでも現在は3万円で売ってます。
そして使い易さは「1」です。一番低い。使うのが一番難しいということになります。
シングルはやめとけ
まず結論を先に言ってしまうと、シングルアクションは初心者の方が初めて購入するポリッシャーとしては選択肢から外していいと僕は考えています。
理由は、単純に敷居が高過ぎるんですね。
シングルはパワーがあるのは魅力的なのですが、何よりも難しいのです。なので初めてポリッシャーを購入される方が、わざわざ難しいポリッシャーから購入する必要は全くないと思いますし、いきなりシングルを買ってしまったが故に磨きを難しいものだと思ってしまってDIYでの作業を諦めてしまうということにも繋がり兼ねません。そういった意味でも1台目に選ぶポリッシャーとしては選択肢から外してしまいましょう!
ちなみにシングルを使わなくても磨きの効果は十分に実感できますし、僕は今はボディの塗装面にシングルを使う事は全くありません。昔はガンガン使っていましたが。。。そのあたりのお話はまた別の記事でさせて頂きます。
ギアアクションポリッシャー
続いてギアアクションポリッシャーです。このポリッシャーで僕が使っていて動画でも紹介しているモデルはコンパクトツールのG-150Nになります。あとはメジャーどころでいくとリョービのPEG-130あたりでしょうか。
※2023年5月追記
リョービのPEG-130はリョービ→京セラのブランド移行により現在は品番がAPEG130に変わっています。なお仕様に変更はありません。
評価
ギアアクションの3段階評価ですが、研磨力は「2~3」、価格は「2」、使い易さは「2」となります。
・ギアアクション
研磨力 ★★★
価格 ★★☆
使い易さ ★★☆
まず研磨力(パワー)は「2~3」です。ある程度初期研磨から中間研磨まで幅広くカバーできるポリッシャーとなります。
価格はシングルと同じ「2」ですね。ただシングルよりは若干高く3~4万円はするイメージですね。
そして使い易さも「2」です。シングルに比べるとかなり使い易いポリッシャーです。難易度はぐんと下がりますね。
1台目としてはNG
そんなギアアクションポリッシャーですが、1台目のポリッシャーとしてはこちらも選択肢から外していいと考えています。
理由は、初めて買うには若干値段が高いということと、シングルに比べるとかなり使い易いとは言え次に説明するダブルに比べるとまだ難しいので、それならわざわざギアを選ばなくてもいいんじゃないかなと思います。
2台目にはありよりのあり
ただし1台目には不向きでも、2台目にギアアクションを選択肢に入れるのはアリだと思います!そして個人的にもギアアクションは好きなポリッシャーです!そのあたりは後程詳しく解説します!
ダブルアクションポリッシャー
では最後はダブルアクションポリッシャーですね。ダブルで僕が動画で出したり自分でも使っているモデルはリョービのRSE-1250やルペスのLHR15マーク3となります。
※2023年5月追記
リョービのRSE-1250はリョービ→京セラのブランド移行により現在は本体の色が変わっています。なお仕様に変更はありません。
評価
ダブルアクションの3段階評価ですが、研磨力は「1~3」、価格も「1~3」、使い易さは「1~2」となります。
・ダブルアクション
研磨力 ★★★
価格 ★★★
使い易さ ★★☆
全体的にかなり幅が広いですねぇ。どういうこと?まッ、まさかッ!ダブルが神か?と思われるかも知れませんが、そうではありません。最初にお伝えしたように1台で何でも完璧にこなすポリッシャーは存在しないのです。
一口にダブルアクションと言っても様々な種類のモデルが存在します。なのでモデルによっては初期研磨をガンガンこなすパワフルなモデルもあれば、最終研磨の繊細な磨き向きのモデルもあります。そのため研磨力は「1~3」となっているんですね。
この記事の始めの方に各ポリッシャーの動き方を紹介した画像をお見せしましたが覚えておられますか?
ざっくりとした覚え方ですが、この外側のくるくる回っている(偏芯している)部分の幅が大きい程研磨力があると覚えておいてください。反対に偏芯幅が小さいほど研磨力は落ちますが、その分丁寧な最終研磨に向いているということになります。
使用用途(=研磨レンジ)が幅広いため、同様に値段もモデルによって大きく変わるので価格も「1~3」となっています。僕の感覚では価格は偏芯幅に比例して高くなります。
色んなモデルがあると言っても、ベースとなる機構はダブルアクション(軸が偏芯しながら回転する)で同じなので、基本的には使い易い。ただし研磨力のあるモデルはその分バフ目(磨いた跡)も出ますので使い易さは「1~2」ということになります。
初めて買うのはこの1台!
ここまでこの記事を読み進めて頂いた方なら薄々気付いておられるかと思いますが、僕が初心者の方、初めてポリッシャーを買う方の1台にお勧めしたいのはダブルアクションポリッシャーになります!
その中でもこれ!
様々なモデルがあると説明したダブルアクションでも、僕がお勧めする具体的なモデルはリョービのRSE-1250になります!
あとはボッシュのPEX260AEも同じようなスペック、モデルになりますね。
このあたりのダブルアクションの中でも比較的お値段のお買い得なポリッシャーを1台目に激しくお勧めします!
評価
僕がお勧めするRSE-1250の3段階評価ですが、研磨力は「1」、価格も「1」、使い易さは「3」となります。
・RSE-1250
研磨力 ★☆☆
価格 ★☆☆
使い易さ ★★★
まず研磨力は「1」です。はっきりいってパワーはありません。でも最初はこれで十分です。
続いて価格も「1」ですね。比較的お求めやすい。大抵1万円は切っているかと思います。似たようなモデルで某国製のもっと安いものもありますが、正直僕はうーん…という感じです。
そして使い易さは「3」です。使い易い!初めての方でも問題なく扱えるかと思います。
このモデルの理由
なぜ僕がこのモデルをお勧めするかというと、とにかく使い易いんですね。
・RSE-1250
研磨力 ★☆☆
価格 ★☆☆
使い易さ ★★★
またパワーは無いのですが、その分大きなミスや事故を起こしてしまう可能性がかなり低いんです。そしてお値段も比較的手が出しやすい。そういった意味でも初めて触れるポリッシャーに一番相応しいと思っています。
ちなみパワーは無いと言っても磨きをしたことが無い人にとっては「こんなに綺麗になるの!?」って思うはずです。たぶん。
もしよければ
補足説明で、Amazonの販売ページを見て頂ければわかるのですが、このポリッシャーは販売スタイルが4種類あります。
4種類あるスタイルの内、ご予算に余裕があるのなら、値段は高くなりますが磨き専用キットをお勧めします。このスタイルは磨きに必要なバフやコンパウンド等の道具が付いているだけではなく、本体のコードが5mと他のスタイルの2mより倍以上長くなっています。
実際に作業をしてみるとわかると思いますが、2mだと正直短いです。軽自動車の全長よりも短いですから。なので延長コードを付けたり電源の位置を変えたりしながら作業しないといけなくなるので面倒。最初から5mあるととても便利です。なお磨き専用キットの本体はコードが長くなるためか品番がPED-130KTに変わります。コードが5mになることとボディカラー以外のスペックはRSE-1250と同じです。
※2023年5月追記
リョービのPED-130KTはリョービ→京セラのブランド移行により現在は品番がAPED130KTに変わっています。なお仕様に変更はありません。
RSE-1250を改造してコードを5mにすることも可能(僕はそうやって使ってます)ですが、本体の分解及びはんだ付けの作業が必要になります。費用的にはこちらの方が安く付きますが、改造は苦手という方は最初からコードの長いPED-130KTをお勧めします。
僕が長いコードに改造した時の動画です。ご参考まで。
磨きに慣れてきたならば
ということで僕が車磨き用の初めてのポリッシャーにお勧めするのはリョービのRSE-1250(PED-130KT)ということになります!
ちらっとRSE-1250の評価のところでもお伝えしましたが、磨きをしたことが無い方にとってはパワーが小さいRSE-1250でもこんなに綺麗になるのかと感じられるはずです。
で、磨きの作業に慣れてくると、目も慣れてきます。
狙った傷がちゃんと消せているなとか、ここにこんな傷があったのかとか。今まで見えていなかったものが見えるようになってきます。
そして目が慣れてくると、今まで消せていると思っていた傷やスポットが消せていないことに気が付き始めます。おそらくそこがRSE-1250で磨ける限界です。
そうなってくると、2台目としてもっとパワーのあるモデルの購入を検討されてもよいかと思います。
2台目の候補は…
RSE-1250よりパワーのある(磨ける)2台目として候補に挙がってくるモデルですが、僕の中では2種類あります。
LHR15/21マーク3
まずは僕の動画でも出しているルペスのLHR15/21マーク3です。このポリッシャーはダブルアクションですが偏芯幅が広くダブルでも「磨けるダブル」です。
ルペスはめちゃくちゃ速く楽に磨けるのですが、値段が高いです。そして僕個人的には偏芯幅が大きく先が振れる分、逆R部や細い部分は磨き難く感じます。ざっくりと磨くだけならそこまで気にならないのですが、しっかり磨き込む場合は特に不便に感じますね。
G-150N
2台目はコンパクトツールのG-150Nです。ギアアクションのところでも出したモデルですね。このポリッシャーは若干効率の面ではルペスに劣りますが、細部までしっかり磨けるモデルです。
このあたりが2台目の候補として挙げられるかなと思います。僕は今は広い平らなパネルはルペスで、それ以外はギアで磨いています。ちなみにシングルアクションのところでもお伝えしましたが、僕は今はシングルは塗装面に対しては一切使わないので2台目の候補には挙げません。あえてね。
今回はあくまでも1台目がメインテーマですので2台目の説明はこの程度にしておきます。
別の記事ではRSE-1250が1台目の前提で2台目のポリッシャー選びについて解説していますのでそちらもご覧ください。
関連記事はこちら!
まとめ
ということで今回は初めてのポリッシャー選びについてお伝えしました!今回がポリッシャーの解説だったので次回は「バフ」についてお伝えしたいと思います!
次回の記事はこちら!
このブログでは他にも磨きに関する記事をたくさんアップしております。手っ取り早く要点をサクッと学びたい方は車磨きの教科書と車磨きのコンサルがおすすめです!
今回の記事の動画はこちら!