こんにちは!WCです!
前回の記事で、
初心者だけどDIYでガラスコーティングをしたい
でも施工経験がないので失敗しないか心配
はじめてのDIY施工におすすめのコーティングは?
こういった疑問、不安をお持ちの方には、「ギガクリスタルMK-10H」であればガラスコーティングの失敗で圧倒的に多い拭き残したまま硬化してしまうことがないので初めての方にもおすすめですよ、とご紹介しました。
今回の記事では、
実際の施工の手順とポイント
施工後の仕上がりと水の弾き方
を僕の愛車に実際施工しながらレビューしていきます!
ですので、前回の記事をまだご覧になられていない方は先にそちらをチェックして頂くと、DIYのガラスコーティングを失敗したくないのであれば何故このコーティングがおすすめなのか、の理解が深まると思います!
前回の記事はこちら!
ちなみに僕は兵庫県で7年以上カーケアショップを経営しており、ガラスコーティングの施工も行っています。YouTubeでコーティングや磨きについての情報も発信しています。気が付けば動画は200本以上、チャンネル登録者様数は2万人を超えました。
僕も元々は脱サラして今のショップを始めましたが、当然最初は経験ゼロの状態からのスタートでしたので少しでも施工を検討されている方の参考になれば幸いです。
まずは施工前の事前準備です。
ギガクリスタルだけでなくすべてのコーティングは綺麗なボディに施工します。汚れたボディに施工するとボディを綺麗にするどころか傷だらけになってしまいますので、コーティング施工前には必ず洗車をして塗装面を綺麗にするようにしましょう。
また、洗車の前には必要に応じて磨きを行い、塗装面を均しておきましょう。以前の記事でもお伝えしていますが、コーティングに傷を消したりくすみを取る効果はありません。
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コーティングはあくまでも綺麗なボディを覆って保護するためのものです。
ちなみに今回、僕のジムニーは新車で納車されてから1年半が経過しており、小さな洗車傷や浅めのウォータースポットがところどころにできておりましたので軽く磨きました。
このブログでは磨きに関する記事もたくさんアップしておりますのでぜひそちらもチェックしてみてくださいね。
洗車を済ませたあとは、車は屋根の下に移してコーティングを施工します。このギガクリスタルMK-10Hは乾燥時間は短いですが、それでも施工中は水気厳禁です。100%雨が降らないのであれば屋根が無くても構いませんが、直射日光によって熱くなったボディへの施工はNGですので、やはりガレージやカーポートなど屋根の下で作業される方がいいでしょう。
洗車が終わって屋根の下に移したら、いよいよギガクリスタルMK-10Hを施工を始めます。先程お伝えしたように施工中は水気厳禁ですから、洗車後の拭き上げはしっかり行っておいてくださいね。
また、ボディにシリコン等油分が残っている場合、コーティングの定着が悪くなりムラになることがありますので必要に応じて脱脂も行ってください。
塗布
まずはギガクリスタルMK-10Hをボディに塗布します。
このコーティングのセット内容は、
❶ギガクリスタルMK-10H主剤(30ml)
❷コーティングスポンジ
❸マイクロファイバークロス
❹KMGCガラス系コーティング剤
となっています。
なぜ硬化型のコーティング剤と一緒にガラス系コーティング剤も入っているのか疑問に思われる方もおられるでしょう。これは後程解説しますね。
施工可/不可なところ
塗布前に押さえて頂きたいのですが、ギガクリスタルを施工できるのは
ボディ(塗装面)
メッキ
ホイール
未塗装樹脂
となります。
ただし未塗装樹脂は施工前に脱脂をしないと班になる可能性があります。
一方、施工できないのは
窓ガラス
となっています。ガラスは絶対NG!
まとめ塗りOK!
スポンジに主剤を落としてからボディに塗り込んでいきます。
このとき、コーティング剤はたっぷり付けてから塗り込む方が作業がしやすいです。量が少ないと伸びが悪くなるので時間が掛かってしまいます。
主剤の容量は30mlなので、たくさん使うと1台施工できるか心配になる方もおられると思いますが、よほど極端な使い方をしない限り足りなくなることはないと思います。
僕のジムニーは軽自動車で塗布面積も狭い方ですが、全体に塗布しても半分以上残りました。
そして塗布する際のポイントは、一気に1台まとめ塗りして大丈夫ということです!
通常の溶剤硬化型ガラスコーティングであれば、塗布後空気に触れるとすぐに硬化が始まるので急いで拭き取る必要があります。
季節や気温によって乾燥のスピードが変わるので2~3回に分けて、極端な場合はパネル毎に塗布→拭き取りが必要なのですが、このギガクリスタルMK-10Hは水溶性硬化型ガラスコーティングですので、季節や気温に関わらず部分施工の必要がありません。一気に車全体に塗布してしまってください。
施工が初めての方は、部分施工の必要性の感覚が分からなかったり、塗布後すぐに拭き取らないと固まってしまうという焦りが出て当然なのですが、このギガクリスタルMK-10Hであれば硬化型にも関わらずその心配をしなくてよいので大きなメリットだと思います。
なお、塗布する際のスポンジの動きは円は描かずに縦横に動かすようにしてくださいね!
ちなみにこのジムニーで塗布に掛かった時間は15分程度です。時間は気にする必要はないのですが、ご参考まで。
乾燥
ボディ全体への塗布が終わったら、次は乾燥させます。
ギガクリスタルMK-10Hに乾燥前に拭き取りは一切必要ありません。塗布後はそのまま乾燥させて大丈夫です。
一般的な硬化型ガラスコーティングであればこの乾燥前の拭き取りが一番重要な工程です。乾燥前の拭き残し=そのまま硬化→磨いて落としてから再施工、という硬化型ガラスコーティングの典型的な失敗に繋がるからです。まさに上の画像のような状態のまま固まってしまいます。
ですので乾燥前には視点や角度、光の当て方も変えて拭き残しがないか何度も確認します。しかもその間に硬化は進むので時間の余裕はありません。正直ここが溶剤硬化型ガラスコーティングの施工で一番神経を使う工程です。
ですがギガクリスタルMK-10Hの場合はその工程がありません。これは初心者の方にとっては相当大きいメリットです。一番気を遣う工程を省けるわけですからね。技術面のハードルを大きく下げてくれます。ここがメーカーさんや僕も初心者の方のDIYにこのコーティングをおすすめする一番の理由ですね。
1時間だけ!
乾燥の時間ですが、1時間だけです!
しかもこれは乾燥に時間がかかる冬場での時間です。夏場の場合は30分でOK、さらに硬化の心配がないので乾燥時間は長くなっても大丈夫です。ですので乾燥中に急に予定が入って手が止まってしまっても問題なしです。これも時間的な余裕が生まれるのは嬉しいですね。
ただし乾燥時間が短くなるのはNGですので、「季節や気温に関わらず1時間」と覚えておけばよいかと思います!
水洗い
乾燥が終わったら、コーティングの余剰成分を水洗いで落とします。
水をかけながら付属のマイクロファイバークロスで優しく擦りながら落としていきます。余剰成分は簡単に落とせますので強く洗う必要はありません。
拭き取り
水洗いが終わったら、水を絞ったマイクロファイバークロスで残った水気を拭き取ります。このとき、もし水洗いの工程で落ちていない余剰成分が残っていましたら水と一緒に拭き取ってください。何度もいいますが固まっていないので簡単に拭き取れます。
拭き取りはコーティング剤の塗布と同様、クロスは円を描かずに縦横に動かしましょう。パネルの端から端へ水気を「切る」イメージです。
また、使用するマイクロファイバークロスは水洗いで使用したのと同じものを使ってもよいのですが、余剰成分が付着していますので新しいクロスを使う方がより確実に拭き取れるかと思います。その場合コーティング剤に付属のクロスは1枚ですので、ご自分でもう1枚準備しておいてくださいね。
ご参考までに水洗いから拭き取り完了までに掛かった時間は20分程度です!
本格乾燥
拭き取りが終わったら、ここから本格的な乾燥と硬化に入ります。この工程は水気厳禁ですので車は屋根の下に移してください。
120時間
このギガクリスタルMK-10Hが完全硬化するまでの乾燥時間は、120時間(5日)です!
それまでは水気厳禁でお願いしますね。完全硬化前に湿気てしまうと班になることもあるので十分気を付けてください。
これでこのギガクリスタルMK-10Hの施工は完了です!お疲れ様でした!!
待てない方は3時間
もちろん施工環境が整っており5日間待てる方はここで作業終了です。
しかしカーポートだけで5日間水気厳禁で乾かすのは余程天候の状態が揃わない限り不可能です。しかも5日間も車を使えないとなると生活に支障が出る方も多いでしょう。
そもそも一般的な硬化型のガラスコーティングでも乾燥時間は24時間、長くても48時間が多いのに120時間は長過ぎます。
安心してください
120時間も待てない!そんな方は…
3時間だけ待ってください。
乾燥時間を40分の1にする時短テクニックがあります。
犠牲被膜の作成
拭き取り後3時間が経過しました。ではどうするのか?
3時間経てば、完全硬化には程遠いですが、表面は乾いた状態になります。この状態で…
ガラス系コーティング剤KMGCを施工します。最初に商品内容を紹介したときに少し触れたやつですね。
上の画像をよく見ると、KMGC「犠牲被膜剤」となっています。ギガクリスタルの上にKMGCを施工することによって犠牲被膜を作り、完全硬化までの間は文字通り水気に対して犠牲になってもらうのです。
表面にこのKMGCを施工することによって3時間経てば水に濡れても大丈夫、というわけです。
KMGC施工のポイント
スプレーになっているので直接ボディに吹き付けることも可能なのですが、KMGCはギガクリスタルと同様に非常に成分が濃いです。
ですので直接ボディに吹き付けるとムラになる可能性が高くなるので、一旦水を固く絞ったマイクロファイバークロスにスプレーしてからボディに塗り込む方がムラはできにくくなります。
ただもしムラができてしまったとしても、次の洗車で洗えば落とせますのでご安心ください。ここでも失敗のリスクがないです。
使用量の目安はパネル毎に2~3プッシュ程度です。こちらも付属は30mlですが、余程極端な使い方をしない限り1台分は余裕で施工できますのでご安心ください。
なお、KMGCは商品に同梱されているのでほとんどの方はそれを使われるかと思いますが、万が一使いたくないという方は、他の簡易ガラス系コーティング剤でも犠牲被膜の作成が代用可能です。
KMGCは単品でも購入可能です。ガラス系コーティング剤ですのでギガクリスタルのメンテナンスや、硬化型ガラスコーティングを施工していないお車にももちろん施工できます。
KMGCの施工が終わったら、これでギガクリスタルMK-10Hの施工は完了です。
仕上がり確認
最高の艶と光沢
KMGCの施工が終われば、ギガクリスタルMK-10の施工も完了で水に濡れても大丈夫なのですが、完全硬化が近付くにつれて艶と光沢の深みが増していきます。
上の画像は艶と光沢が最高潮に達すると言われる施工3日(72時間)後に撮影したものです。我ながら映り込みと深みが凄い。間違いなく新車で納車された時よりも綺麗になりました。
水の弾き方
続いて、水の弾き方の確認をしましょう。
ギガクリスタルMK-10Hは親水性、KMGCは撥水性になりますので、それぞれの施工後の水弾きが変わります。
親水はスーっと静かに引いていき、撥水だと大きな水玉が滑るように流れていきます。
自分の好みで水の弾き方を選べるのは嬉しいですね。
まとめ
ということで今回は水溶性硬化型ガラスコーティング「ギガクリスタルMK-10H」の施工の様子をお伝えしました!
施工した感想ですが、一言でいえば楽です!
ここまで読んで頂いた方には工程が多く面倒そうだなと感じた方もおられるかと思います。洗車は2回行うことになりますし、犠牲被膜を作る場合は拭き上げも2回必要になります。
実際にこのギガクリスタルMK-10Hの工程数は通常の溶剤硬化型ガラスコーティングよりも多いです。ですがそれでも明らかに楽と言えます。その理由は…
拭き残したまま固まってしまうという失敗が起こらないからです。
記事の途中でもお伝えしましたが、通常の硬化型ガラスコーティングは拭き残しを作らないために乾燥前に何度も確認を行います。しかも既に硬化は始まっているので時間にも追われながら。特に夏場で乾燥が早い場合はこの作業をより素早く確実に行わなければなりません。この拭き残しの確認が硬化型ガラスコーティングの施工で一番神経を使う部分なのです。
その一番厄介な工程がこのギガクリスタルMK-10Hにはありません。
これは初心者の方にとっては大変大きいメリットだと思います。溶剤硬化型ガラスコーティングの施工に慣れている方は、これがどれほど楽なことかご理解頂けるかと思います。
さらに、乾燥時間も犠牲被膜を作れば合計4時間で施工できますのでこの点もご家庭でのDIYにピッタリです。
いいモノに溢れている現代では、正直コーティングの水弾きや艶などで明らかな違いというのはそこまで出せるものではありません。
ですので違いを出すとすれば価格と施工方法になるのですが、施工方法という面ではこのギガクリスタルMK-10Hは他のコーティングと圧倒的な差があります。
このコーティングを知ったきっかけはYouTubeの企業案件で恥ずかしながらそれまでは僕も知らなかったのですが、実際に施工してみて驚きました。
硬化型ガラスコーティングをDIYで施工したい
施工経験はなく大切な愛車で失敗しないか心配
施工に時間はかけられない
こういった方には間違いなく一番おすすめできるガラスコーティングです。硬化型ガラスコーティングの施工における技術面と環境面のハードルを大きく下げてくれます。さらに、下から詳細をチェックして頂ければわかりますが価格も圧倒的!な差がある訳ではありませんがDIY向け硬化型ガラスコーティングの中ではお手頃な価格です。
ご自分でもDIYで失敗せずに硬化型ガラスコーティングを施工したい!という方はぜひご検討して頂ければと思います。
自分の手で輝く愛車とカーケアライフを手に入れましょう!
ちなみに施工の様子はYouTubeにもアップしております。動画の方がわかりやすい部分もあるかと思いますのでよろしければぜひそちらもご覧ください!