こんにちは!WCです!
WC Worksのブログをご覧頂きありがとうございます。このブログでは誰にでも簡単に車を綺麗にできる方法やコツをお伝えしています。
今日は自動車のボディの塗装の記事になります。
車を綺麗にできる方法やコツ・・・ではないのですが、車に綺麗に長く乗り続けるためには知っておいて損はない情報ですので是非ご参考にして頂ければと思います!
ちなみに筆者である僕は兵庫県で7年以上カーケアショップを経営しており、これまで何千台もの車を磨いてきました。このブログやYouTubeで磨きやコーティングについての情報も発信しています。気が付けば動画は200本以上、チャンネル登録者様数は2万4千人を超えました。
元々は僕も脱サラをして今のショップを開業しましたが、当然僕も最初は経験ゼロからのスタートでした。少しでも僕の経験と知識が参考になれば幸いです。
まずは自動車の塗装の構造についてお伝えしますね。下の図をご覧ください。
上からクリア塗装、カラー塗装、下地塗装、鉄板/樹脂となってます。
塗装の順番は地の素材である鉄板や樹脂に下地塗装からカラー、クリア塗装となります。
それでは順番に解説していきます。
イメージが掴みにくい方は、人間の爪とマニキュアと構造が似ていますのでそちらを想像してみてください。
クリア塗装
カラー塗装の上に最後に行う塗装です。クリア塗装の目的は、カラー塗装に艶と深みを与えることと、塗装面を傷や汚れから保護することです。
下地やカラーはクリアで蓋をされて守られていると考えてください。尚、クリア塗装は透明の場合がほとんどです。
また、艶があるのが通常のクリア塗装ですが、最近流行の艶消し塗装(マットカラー)はこのクリア塗装の方法を調整してわざと艶が出ないようにしてあります。
マニキュアで例えるとトップコートにあたります。
カラー塗装
下地塗装の上に行う塗装です。黒や白、赤などのボディのカラーを決める塗装です。メーカーやブランドによって塗装の回数が前後します。高級車と呼ばれる車やブランドは何層も塗装してより深みや艶を出してあります。
ちなみに、有料オプションとして設定されていることが多いパールカラーは、カラー塗装の後にパールの塗装を行います。塗装の工程が1つ増えるのでその分コストがかかり有償オプションとして設定されているという訳です。
この塗装はマニキュアでもカラー(色)になります。
下地塗装
鉄板や樹脂の上に最初に行う塗装です。プライマーやサフェーサーとも呼びます。色は灰色系の場合が多いですね。
下地塗装の役割は下の鉄板の錆びや腐食の防止と、カラー塗装の塗料の密着性の向上です。
・画像はホイールですが下地塗装が終わった状態。ボディもこんな感じです
下地塗装なしで鉄板や樹脂に直接カラー塗装しようとしても、塗料がうまく密着しなかったり仮に塗装できてもすぐに下から錆びてしまいます。ここは爪とマニキュアだと爪にあたりますね。
鉄板/樹脂
地の素材の部分です。この素材の上に順番に塗装されていきます。ボンネットやドアは鉄板(アルミ)、バンパーやサイドステップなどは樹脂(FRP)であることが多いです。
事故や飛び石などで塗装が剥がれてしまうとむき出しになります。爪とマニキュアだと爪の下の身の部分にあたります。
以上が全てではありませんが大多数の自動車のボディの塗装の構造になります。
また、塗装してあるホイールも素材の部分がアルミや鋳鉄などに変わるだけでそれ以外は同じ構造になっています。
汚れと傷の違い
汚れとは?
まずは「汚れ」について解説します。
車はどうしても汚れてしまいます。それは避けられません。下の図をご覧ください。
汚れはクリア塗装の上に異物が乗っている状態です。汚れの種類は砂や埃、水垢、虫の死骸や鳥の糞などですね。
汚れは「洗車で綺麗になるもの、除去できるもの」となります。
傷って?
次に「傷」についてお伝えします。下の画像をご覧ください。
図の黒い部分が傷だと思ってください。
傷は塗装面にダメージが入っている状態です。クリア塗装だけの浅い傷から、鉄板まで達している深いものまで様々な深さの傷があります。
傷の原因はどこかにぶつけたりはもちろんですが、バッグが擦れたり、爪で引っ掻いたりしても傷になってしまう場合があります。
また、洗車をしていて知らない間にできてしまった洗車傷も含まれます。
傷は汚れとは違い「洗車で綺麗にならないもの、除去できないもの」といえます。
汚れが傷になる!?
さて、ここまでは汚れと傷の違いぐらいわかるわい!という方もおられると思います。
では次の図を見てください。
クリア塗装の上に汚れが付着しています。
汚れなんですが、このまま長期間放置しておくと、汚れだったものが塗装面にダメージを与えるようになります。画像の点線の部分ですね。ただの「汚れ」だったものが、長い間洗車をしなかったことによって「傷」になってしまうのです。
放っておくと傷になってしまう汚れの種類は、水(ウォータースポット)、虫の死骸や鳥の糞、あとは花粉や松ヤニなどですね。
これらを長期間放置しておくとクリア塗装を侵食し傷になってしまいます。更に酷くなるとクリアより下の塗膜であるカラー塗装にまでダメージが及ぶこともあります。
・ウォータースポットや洗車傷でくすんでしまったボディ。表面はボコボコです
なので、車に綺麗に長く乗りたければ、こまめに洗車をしてあげることが欠かせません。特に青空駐車の場合は常に汚れと隣り合わせの状況ですのでさらにケアが必要になります。
そして小さなダメージが積み重なった結果、時間が経てばボディに艶がなくなってきたり、くすんできたりしてしまう訳です。
新車のまま乗り続ける方法
僕は、無傷のまま車に乗り続けることは不可能だと思っています。
走るだけでも傷は付いてしまいますし、何より洗車も完璧に行わないと多かれ少なかれ洗車傷はできてしまいます。
ですが、洗車傷は100をゼロにすることはできなくても、100を5にすることはできます。
僕の感覚では多くの人が、「車を綺麗にしたい!」と思って自分で洗車をされているにも関わらず、洗車が原因で洗車傷を増やしてしまっています。(以前の僕もですが。。。)
なので、僕は少しでも多くの方に車に綺麗に乗り続けて欲しいという思いでこのブログやYouTubeチャンネル、電子書籍で「車を傷付けない」洗車の方法やコツをご紹介しています。そうする事で洗車傷の蓄積を遅らせることができ、結果綺麗なまま長く乗り続けられる、という訳です。
ボディの傷は直せるの?
ではもし傷の入ってしまったボディを直す方法はないのかと聞かれると、あります。
が、記事が長くなってきましたので次回紹介することにします。お楽しみに!
まとめ
車の塗装面は何層にも塗装されて形成されています。
洗車で簡単に落とせる「汚れ」として付着した水や虫の死骸が、放置しておくと塗装面にダメージを与えてしまい洗車では除去できない「傷」になってしまいます。
愛車にいつまでも綺麗なまま乗り続けるためには、こまめに洗車をしてケアしてあげることが不可欠です。その為のヒントはこのブログやYouTubeチャンネルにたくさんありますので是非ご参考くださいね!
今日の記事の動画はこちら!
元々は僕も脱サラをして今のショップを開業しましたが、当然僕も最初は経験ゼロからのスタートでした。少しでも僕の経験と知識が参考になれば幸いです。